産業建設常任委員会行政視察を終えて

平成22年5月10日(月)から12日(水)までの3日間、常任委員会所管の問題について、行政視察研修を行ないました。まず初日の青森県八戸市の視察については、資源を活用した観光施策の取り組みについて、と中心市街地のにぎわい回復について、をテ―マに研修を行ないました。八戸市の人口は244,700人、面積305k㎡、平成22年度一般会計当初予算817億3,000万円と人口にしても予算にしても、亀岡市とは約3倍に近い大きなまちであります。「八戸は屋根のない大きな博物館」と題して、フィ―ルドミュ―ジアム八戸構想を打ち立てて、八戸市内に点在する様々な観光資源を「街・渚・田園・祭り・歴史文化・食彩・産業・物産」の8つのテ=マミュ―ジアムを構成し、八戸市をわかりやすく、より魅力的に紹介して住んでいる人と訪れた人、みんながその価値に気付いて魅力的な街にする。それがフィ―ルドミュ―ジアム八戸構想であります。その中でも渚ミュ―ジアムの国指定の種差(たねさし)海岸は、名勝と言われるだけあって景観の素晴らしさを穂ころ。花の渚、天然記念物のウミネコの繁殖地蕪島(かぶしま)があり、水産科学館マリアント、葦毛崎(あしげざき)展望台、種差遊歩道、白浜海水浴場、種差芝生地、ウミネコラインなど、観光資源の豊富なまちであり、音声ガイダンスでFM放送でもPRして、より一層広報に力を入れています。八戸の祭りについては三社大祭といって山車(だし)が見物であります。豪華な山車(だし)は高さ10mを越える大きなものもあり、市内の中心街に27台の山車が勢ぞろいして出来栄えを競い合います。7月31日の前夜祭は山車の展示とお囃子(はやし)の実演、8月1日のお通りは午後3時から御輿(みこし)と山車の合同運行、8月2日の中日は、おがみ神社例祭、長者山桜の馬場で加賀美流騎馬打毬、おまつり広場では、出店、催し物が開催されます。8月3日のお還りは御輿と山車の合同運行とおまつり広場での催し、8月4日の後夜祭は山車の合同運行(午後6時から)とおまつり広場の催し。このように5日間をかけての三社祭りでそれぞれの氏子たちが祭りの伝承とにぎわいづくりに力を入れています。5日間の観光誘客数は100万人を超えるといわれています。田園ミュ-ジアムは田園風景そのものがまちの博物館であるという考えのもと組み込まれました。イカが日本一といわれ新鮮さを売りにする八戸朝市のにぎわいは目を見張るものがあるといわれています。陸奥湊朝市、片町朝市など地元漁港で捕れたて朝市として人気があり漁港の駐車場を利用したことが当り、周辺都市からの遠客も多く日本一の朝市としてにぎわいを呈しています。それに併せて一泊して朝湯めぐりを旅館、タクシ―会社と一体化した取り組みが好評で、食のまち八戸もPRに余念がない。食彩ミュ―ジアムは自然と食の魅力を満喫できる食彩ミュ―ジアムはどこにでもある自然の一つでありますが、その自然豊かな地から生まれた食材を利用しての売り込みの発想が素晴らしいと思います。8つのミュ―ジアムは市の紙封筒にも紹介され、地元のにぎわいづくりの広報役に一役買っています。次に、視察目標である、中心市街地のにぎわい回復について、でありますが、八戸市は平成20年7月に中心市街地活性化基本計画を設定し、人々が集うにぎわいあふれるまちづくりをサブテ―マに基本方針が立てられました。中心市街地に交流施設整備を行い、文化交流のにぎわい創出、横町を活かした買い物や散策を楽しめるまちの魅力の創出、横町と朝市のPR、旅行商品の開発、宿泊型・滞在型の観光客やビジネス客の誘客、JR駅とバス運行のアクセス環境の向上、多様なニ―ズに応えることによる来街の促進を図るなど、文化交流のメッカづくり、まちなかの見どころ、もてなしの充実を図るなど施策の充実を基本的な指針としています。新しい魅力づくりとして地元料理、せんべい汁、みろく横町、地元有志が創意工夫して整備した屋台街、湊朝市、NPOが漁港の広大な岸壁に車で来やすい朝市を開設したところ、今や全国最大といわれるほどのにぎわいを取り戻したといわれています。ポ―タルミュ―ジアム(中心市街地の活性化事業)は、まちなかににぎわいを取り戻し、活性化につなげるため人々の交流拠点となっていくことが期待されているもので中心街に建設中で通称名「はっち」は5階建ての建物であるが、市民が智恵を出しあって活用されることになっており、来年2月に完成の予定です。義経ゆかりの地、八戸はあの手この手の施策がまちのにぎわいを呈しているといえます。亀岡市も学ぶべき点の多さに見習うべき項があると思いました。

5月11日(火)岩手県一関(いちのせき)市の、農畜産物のブランド化と生産拡大について、産業振興基本条例について、を視察事項といたしました。一関市は人口12万人、議員数34名、一般会計当初予算588億9600万円の規模の街であります。一関市には本流、北上川が流れ、その支流に西から磐井川(いわいがわ)、金流川、東から砂鉄川、千厩川などが注ぎ込み流域に恵みをもたらし、また洪水の被害も多かった地域であります。渓谷美を誇る名勝、天然記念物、厳美渓などには観光客がたくさん訪れる名所となっています。またその近くに一関博物館があり舞草刀と刀剣のル―ツが紹介されています。一関と和算、和算隆盛の地一の関、玄沢と蘭学、蘭学者大槻玄沢の業績、など地元にちなんだ先人の業績を展示して広く一関の歴史を紹介されています。総工費30億円をかけての文化的遺産展示場の市立博物館があるということは、いかに文化度の高い都市であるかを伺い知ることができます。一関のめぐみブランド化推進事業については、対象品目として、なす、しいたけ、小菊、肉用牛、エコファ―マ野菜、で基本的な生産品目の米(ひとめぼれ)、肥育牛、野菜、りんどう、りんご、曲がりねぎ、など統一した販売促進により消費者からの評価の向上を図る上で、生産者と生産団体の連携した取り組みを進め、ブランド化推進と生産者の農業所得の向上をめざすものであります。実施にあたり工夫・苦労した点や課題点を克服しながら、今後の展開について常に共通の課題を検討しあえる情報交換が必要であります。生産拡大に関する各種事業について、具体的な取り組みとして、担い手の育成事業が重要で認定農業者の拡充と経営改善支援、指導員の配置、効率的かつ安定的な農業経営の確立、耕作放棄田の再生利用促進し、農業の構造改革の推進を図ることが重要であるとの結論に達したといわれています。あとは資金の貸付等に関する特別措置法による就農支援資金貸付事業の必要性が確認されたようであります。産業基本条例については平成21年10月に施行され、産業基盤を強化し、産業の発展を促進し、もって市民生活の向上を図り、調和のとれた地域社会の発展に寄与することを目的として制定されました。基本的な施策として、1)地域産業基盤及び環境の整備改善に関する施策2)地域産業に関する調査及び情報の収集、提供等に関する施策 3)人材育成及び担い手づくりに関する施策を基本的な大綱として盛り込んだようです。これらの取り組みについては市民参画が必要であり地域経済への寄与するものであることの理解を求めるものであります。その項も条例の一項に入れた理由です。これらの条例は、持続的な発展の基盤が揺らぐ厳しい経済状況の中、このような状況を克服し、健康で豊かな市民生活を営むためにはこれを支える地域産業の果たす役割と意義を行政、市民及び産業関係者が再認識し、それぞれが主体的に行動を起こすことが重要であります。

5月12(日)宮城県白石市、城下町しろいし推進(誘客に向けた取り組み)について、行政視察を行ないました。人口37,968人、一般会計予算126億5,000万円、議員数21名。白石城は慶長5年(1600)戦国武将、伊達政宗の参謀、片倉小十郎の居城となって以来、明治維新まで260余年間この町は片倉小十郎一族が治めてきた町といっても過言ではありません。今も片倉小十郎が残した言葉「俺が行かねば誰が行く」という言葉が書かれた旗が街のあちこちに立てられて、小十郎の伊達家への忠誠心溢れる言葉の一句が掲げられています。白石城は平成6年に総工費約30億円をかけて旧来の日本古来の木造建築の粋を集め復元されました。これが今では観光の拠点となって白石のにぎわいを創出しています。そして温麺(う―めん)(稲庭うどんの元祖)が有名で昭和天皇や皇太子殿下も食した逸品であります。伝統工芸としてこけしが上げられ、市議会の佐藤議長もこけし工芸の職人と伺っています。観光協会の副会長も勤めておられます。また武家屋敷復元事業の一環として、武家屋敷が市民から白石市に寄付されたのを機に、これを活用した武家屋敷も1億8000万円をかけ移築復元、観光資源として誘客の一端を担っています。街中には温麺(う―めん)の食事どころ16店舗の食べ歩きマップもつくられ、それぞれの味の競いあいで賑わいを創出しています。また中心市街地活性化交流広場整備事業や、城下町回遊ル―ト整備事業は商店街、白石城、武家屋敷、城下町を結ぶル―トの整備が整えられ、さらに賑わいの創出が図られています。

今回の行政視察は亀岡市に酷似した地域の視察となって、参考になるものが数多くありました。これらをいろいろな観点から亀岡独自のまちづくりに取り入れられるものがあるのではないかと思います。亀岡はまだまだ元気が足りません。元気を与えてくださった視察先の皆さんに感謝をしながら、斬新な発想をもって亀岡らしさのまちづくりに取り組んでいかねばならないと痛感いたしました。さらに発展につながるような議論ができることを期待したいと思います。

平成22年5月14日      西 口 純 生

広告

nishiguchihozu について

亀岡市議会議員
カテゴリー: 報告 タグ: パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中